沸沸(読み)フツフツ

デジタル大辞泉 「沸沸」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐ふつ【沸沸】

[ト・タル][文][形動タリ]
湯などがわきたつさま。「湯が沸沸と煮えたぎる」
水などがわき出るさま。「汗が沸沸と出てくる」
ある感情が強くわき起こるさま。「闘志沸沸とわく」
[類語]盛ん隆隆りゅうりゅう鬱然うつぜん澎湃ほうはい勃勃ぼつぼつ油然ゆうぜん湧然ゆうぜん溢れる燃え上がる旺盛沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎるみなぎるみなぎらす高ぶる発揚燃える燃え立つ鼻息が荒い

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精選版 日本国語大辞典 「沸沸」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐ふつ【沸沸】

〘形動タリ〙
① 物が煮えたぎるさま。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初「火活して肉蹙(ちぢ)む沸々(〈注〉フツフツ)焦々(〈注〉ちりちり)随て喰ひ随て煮る」
② 水などがわき出るさま。
随筆胆大小心録(1808)一〇一「ゾンガラスと云千里鏡で見たれば、日は炎々たり、月は沸々たり」
断橋(1911)〈岩野泡鳴〉一一「流れはふつふつと白く泡立ってゐる」 〔山海経‐西山経〕
③ ある感情や考えがわき起こるさま。
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「沸々と胸に浮ぶ考へ事は、どれも独立して外に飛び出す気力を欠き」

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普及版 字通 「沸沸」の読み・字形・画数・意味

【沸沸】ふつふつ

わき出るさま。〔山海経、西山経〕山(みつざん)~丹水焉(ここ)より出で、西して稷澤(しよくたく)にぐ。其の中に、白玉多し。是(ここ)に玉膏り。其の原、沸沸湯湯(しゃうしゃう)たり、是れをし是れをす。是に玄玉を生ず。

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