泰緬鉄道(読み)タイメンテツドウ

デジタル大辞泉 「泰緬鉄道」の意味・読み・例文・類語

たいめん‐てつどう〔‐テツダウ〕【泰緬鉄道】

《「泰」はタイ、「緬」はビルマのこと》太平洋戦争中、日本軍がインパール作戦の物資輸送のため、タイ・ビルマ間に建設した鉄道。タイ側はクワイ川に沿う。連合国捕虜や現地人が動員され、数万死者を出し、「死の鉄路」ともよばれた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泰緬鉄道」の意味・読み・例文・類語

たいめん‐てつどう ‥テツダウ【泰緬鉄道】

(「泰」はタイ、「緬」はビルマの意) 太平洋戦争中の昭和一七年(一九四二)、日本軍がビルマ(ミャンマー)への物資補給のため、ビルマのタムビザヤとタイのノンブラドック間に建設した鉄道。全長約四一五キロメートル。完成は翌一八年。作業に動員された連合国軍捕虜と現地人労働者の多数死亡したため、「死の鉄道」と呼ばれた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「泰緬鉄道」の解説

泰緬鉄道
たいめんてつどう

ビルマ(現,ミャンマー)のタムビザヤとタイのノンブラドック間を結んだ全長約415kmの単線鉄道。ビルマへの陸上補給線を欲した南方軍と大本営は,1942年(昭和17)6月建設を決定,翌年10月17日完成した。軍事作戦のため苛酷な状況下で俘虜を使用した戦争法規違反の例として有名。英・蘭の捕虜5~6万人中1万6000人が死亡,現地人労働者にも多大の犠牲をだした。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android