浮き流し養殖

農林水産関係用語集 「浮き流し養殖」の解説

浮き流し養殖

のり養殖で、網ひびに浮きをつけて浮力を与え、ひびが常に水面に浮いているように、いかり綱で固定して行う方法

出典 農林水産省農林水産関係用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内の浮き流し養殖の言及

【ひび養殖(篊養殖)】より

…固定式といかだ式はひびを固定する位置を変えることによって,ひびの干出時間を調節することができる。ノリがある程度生長してからは干出させなくてもよくなることから,その段階のものをつねに水面に浮動させる浮き流し養殖(ベタ流し養殖ともいう)も行われている。 カキ養殖も,江戸時代初期に広島地方で,竹ひびを海中に建て稚貝を付着させて養殖したのが始まりとされている。…

【養殖】より

…有用な水産生物を増やし,育てること。水産養殖ともいう。同じような意味で古くから使われてきたことばに〈増殖(水産増殖)〉があるが,養殖と増殖の概念は時代とともに変化しており,今日も統一されているわけではない。生物学的にみれば,養殖も増殖も人が労力を加えて対象生物種の繁殖率,成長率,生残率などを高め,収獲量を増やそうとする行為であるが,生産方式や経営の面から両者を区別する考え方が有力である。すなわち,養殖では対象生物種の生涯のすべてないしは大部分を人が管理し,その生産物および生産手段の所有者がつねに明らかであるのに対して,増殖では対象生物種の天然水域での繁殖と成長を助長することが目的であり,生産物は漁獲されて初めて所有者が決まる。…

※「浮き流し養殖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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