浸透王朝(読み)しんとうおうちょう

世界大百科事典(旧版)内の浸透王朝の言及

【征服王朝】より

…この中国征服王朝は,遊牧民である契丹やモンゴルの建てた遼・元と,狩猟・農耕民である女真・満州族が建てた金・清とでは,農耕民である中国民族の経済と異なるか似ているかによって,中国文化に対する態度が異なり,そこで,文化的に中国文化に抵抗するもの(遼,元)と,文化的に中国文化に従順なもの(金,清)とに類別される。また五胡十六国,南北朝時代の北方系王朝は,それらの中に複合的・二元的社会の存在が認められるが,明確な征服行為を欠くため,征服王朝に類似しているが,とくに浸透王朝と称される。【吉田 順一】。…

※「浸透王朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android