清水宏保(読み)しみずひろやす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清水宏保」の意味・わかりやすい解説

清水宏保
しみずひろやす

[生]1974.2.27. 北海道,帯広
スピードスケート選手。1993年2月,18歳にしてワールドカップ男子 500mで初出場・初優勝という快挙を達成した。オリンピック冬季競技大会には,1994年リレハンメル・オリンピック冬季競技大会から 2006年トリノ・オリンピック冬季競技大会まで 4大会連続で出場。なかでも 1998年長野オリンピック冬季競技大会では 500mで金メダルに輝き,1000mでも銅メダル獲得した。オリンピック冬季競技大会のスピードスケート競技での金メダル獲得は日本選手初。2002年ソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会の 500mは優勝選手に 0秒03及ばず,銀メダルに終わった。大柄な選手が有利とされるスピードスケート界の常識を覆し,身長 162cmと小柄でありながら 500mで世界記録(自己ベスト 34秒32)を 4度も更新。スタートでの鋭い飛び出しは「ロケットスタート」と呼ばれた。また,世界距離別選手権大会では金メダル 5個(すべて 500m),ワールドカップの 500m通算 34勝は日本人最多で,世界歴代 3位(2013時点)。2010年3月に現役引退を発表した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「清水宏保」の解説

清水宏保 しみず-ひろやす

1974- 平成時代のスピードスケート選手。
昭和49年2月27日生まれ。平成6年リレハンメル冬季五輪500m5位。10年長野冬季五輪500mで日本スケート史上初の金メダル,1000mで銅メダルを獲得。同年世界種目別選手権500mで34秒82の世界新を記録。11年ワールドカップ(ワルシャワ大会)500mで通算22勝目をあげる。12年世界種目別選手権500mで3連覇。14年ソルトレークシティー冬季五輪500mで銀メダル。22年現役引退。三協精機(現・日本電産サンキョー),NECなどをへてエイベックス・スポーツに所属。北海道出身。日大卒。

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