無名異(読み)ムミョウイ

デジタル大辞泉 「無名異」の意味・読み・例文・類語

むみょう‐い〔ムミヤウ‐〕【無名異】

新潟県佐渡から産する、硫化鉄を多量に含む赤色粘土
呉須ごすのこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無名異」の意味・読み・例文・類語

むみょう‐い ムミャウ‥【無名異】

〘名〙
① 天然に産するマンガンや鉄の酸化物をいうか。薬用とした。〔和漢三才図会(1712)〕
洒落本・契情買虎之巻(1778)四「『そんなら此くすりを酒でといてむなさきへつけてやりな』『こりゃアなんでありんすへ』『いわみぎん山のむみゃういだ』」
② 佐渡国(新潟県)に産する、酸化鉄を多量に含む赤色の粘土。相川焼などに用いられる。
風俗画報‐五〇号(1893)動植門「佐渡の鉱山無名異なる者を産ず、金瘡の薬と称して、細末にして鬻げり其色赭くして一種の土なり」
③ 「ごす(呉須)」の異名。〔物類品隲(1763)〕

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