無間（読み）むけん

精選版 日本国語大辞典

む‐けん【無間】

〘名〙 (後世は「むげん」とも)

① たえまのないこと。間断のないこと。ひっきりなし。

※本覚讚釈（１２Ｃ前）「刹那の心の無間に相続して、いまだ曾て断絶せず」

② 「むけんじごく（無間地獄）」の略。

※性霊集‐七（835頃）僧寿勢入先師忌日料物願文「上絡有頂、下籠无間同断三障、斉入一道」 〔倶舎論‐一一〕

③ 「むけん（無間）の鐘」の略。

※洒落本・通仁枕言葉（1781）幾よし屋の坐舗「頭痛もしゃくもやめにして、ひしゃくで無間がましだろふ」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

む‐けん【無間】

《「むげん」とも》
１ 「無間地獄」の略。
２ 絶え間のないこと。

出典　小学館

普及版 字通

【無間】むかん

すきがない。

字通「無」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」