片山津温泉(読み)かたやまづおんせん

精選版 日本国語大辞典 「片山津温泉」の意味・読み・例文・類語

かたやまづ‐おんせん ‥ヲンセン【片山津温泉】

石川県加賀市にある温泉泉質食塩泉。付近に篠原古戦場がある。

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デジタル大辞泉 「片山津温泉」の意味・読み・例文・類語

かたやまづ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【片山津温泉】

石川県加賀市にある温泉。泉質は塩化物泉

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日本歴史地名大系 「片山津温泉」の解説

片山津温泉
かたやまづおんせん

[現在地名]加賀市片山津温泉

柴山しばやま潟の南西岸にある。承応二年(一六五三)鷹狩に来ていたのちの大聖寺二代藩主前田利明が発見したと伝える。しかし泉源柴山潟水中にあったため、藩費で湖面の埋立を試みたが失敗、天明四年(一七八四)七代藩主前田利物が再度試みたが成功しなかった(江沼郡誌)。その後文政六年(一八二三)羽咋はくい吉田よしだ(現押水町)の畔鍬恒右衛門らが水中に箱を入れて水と湯を分離、付近の村人らが小屋を建てて湯治をしていたが、天保(一八三〇―四四)末年頃までには廃れてしまった(江沼志稿)。こうした立地条件の悪さが開発を遅らせ、明治九年(一八七六)広瀬治郎七・近藤幸即らによってようやく一町歩の埋立に成功、翌年温泉宿の開業をみ、同二八年には旅館六軒、同三〇年代には一一軒を数えるにいたった(片山津町史)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「片山津温泉」の意味・わかりやすい解説

片山津温泉
かたやまづおんせん

石川県加賀市にある温泉。加賀温泉郷の一つ。柴山潟に面し、白山(はくさん)の眺望に優れる。江戸末期に泉源を潟の中に発見、明治以降、埋立てを進め北陸本線開通(1897)もあって大温泉地に発展した。1969年(昭和44)の大火後、旅館の近代化、大規模化が進んだ。泉質は塩化物泉。周囲には源平の篠原(しのはら)古戦場、ゴルフ場、越前(えちぜん)加賀海岸国定公園の加賀海岸などがある。加賀温泉駅からバス10分。北陸自動車道、小松空港などが利用でき交通は便利。

[矢ヶ崎孝雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「片山津温泉」の意味・わかりやすい解説

片山津温泉
かたやまづおんせん

石川県南西部,加賀市の柴山潟西岸にある温泉。加賀温泉郷のなかでは歴史は新しく,泉源は潟のなかにあったのを 1870年に埋立てて温泉郷ができた。湖畔に開けたリゾート温泉。泉質は食塩泉で,茶褐色を帯びている。泉温は 68~73℃。胃腸病,神経痛リウマチ婦人病特効がある。付近は源平合戦の篠原古戦場など史跡も多く,勇壮な源平太鼓など郷土芸能もある。

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事典・日本の観光資源 「片山津温泉」の解説

片山津温泉

(石川県加賀市)
日本百景」指定の観光名所。

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