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玉楮象谷 【たまかじぞうこく】

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世界大百科事典 第2版の解説

たまかじぞうこく【玉楮象谷】  1807‐69(文化4‐明治2)

江戸末期の漆工家。高松に生まれる。本名藤川為造,通称正直または敬造。象谷(蔵黒)は号。父の鞘塗師藤川理右衛門から漆塗りと彫刻の技を習得。のち中国存星(ぞんせい),彫漆紅花緑葉やタイの蒟醬(きんま)塗の技術を研究し,これを模した作をつくる。1830年(天保1)藩主松平頼恕(よりひろ)より製作を命ぜられて以来松平家に仕え,玉楮の姓を授かった。藩を代表する漆芸品として,将軍大名への進物利用されるなど名声を博し,また象谷塗,讃岐彫とよばれたその作品は,今日香川漆器源流となった。


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朝日日本歴史人物事典の解説

生年: 文化4.10.4 (1807.11.3)
没年: 明治2.2.1 (1869.3.13)
江戸後期の漆芸家。讃岐国(香川県)高松の鞘塗師藤川理右衛門の長男として生まれ,為造,正直,敬造などと称する。若年のころから父に鞘塗の技を学び,さらに彫漆,存星,蒟醤など中国,東南アジアの漆芸技法の研究に励み,30歳代の半ばで高松藩主松平家のお抱えとなった。作品制作に当たるかたわら,玉楮蔵黒をはじめとする多くの弟子を育て,讃岐漆芸の礎を築いた。代表作は嘉永7(1854)年の銘がある「蒟醤料紙硯箱」「菊彫漆鞍」(いずれも松平公益会蔵)など。<参考文献>玉楮象谷百年祭運営委員会『玉楮象谷』
(小松大秀)


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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

玉楮象谷 たまかじ-ぞうこく
 
1807-1869 江戸後期-明治時代の漆工。
文化4年10月4日生まれ。鞘塗師(さやぬし)の父より鞘塗りの技法をまなぶ。讃岐(さぬき)高松藩主松平頼恕(よりひろ)につかえ玉楮の姓をあたえられる。彫漆,蒟醤(きんま),存星(ぞんせい)などの技法を研究し,讃岐漆芸の礎をきずいた。明治2年2月1日死去。63歳。讃岐出身本姓は藤川。名は為造。通称は敬造,正直。

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(C)Kodansha 2009.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。収録人物のデータは2009年1月20日現在のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

たまかじぞうこく【玉楮象谷】
 
(1807~1869) 漆工。讃岐(さぬき)高松の人。鞘(さや)塗師藤川理右衛門の子。中国漆器や蒟醬(キンマ)塗の技法をもとに独自の作風を創出,讃岐塗・象谷塗として知られる。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

たまかじ‐ぞうこく 〔たまかぢザウコク〕 【玉楮象谷】
 
[1807~1869]幕末・明治初期の漆工。讚岐(さぬき)国高松の人。本名、藤川為造。通称、正直・敬造。蒟醤(キンマ)や中国漆器の技術を独自消化して象谷塗を創始

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監修:松村明
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百科事典マイペディアの解説

玉楮象谷 【たまかじぞうこく】

象谷塗 」のページをご覧ください。


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世界大百科事典内の玉楮象谷の言及

【香川[県]】より
…同じく明治以来の伝統をもつ大川町一帯のボタン工業と志度町の桐下駄製造は振るわない。高松市を中心とした讃岐漆器は幕末に玉楮象谷(たまかじぞうこく)によって創始され,高松藩の保護下に発展,その伝統を生かした高級品志向で着実な地歩をえ,1976年伝統的工芸品の国指定を受けた。象谷塗,きんま,後藤塗など特殊技法を駆使し,人間国宝を何人も生み出している。…
【存星】より
…日本では遅くとも16世紀初めには堆朱(ついしゆ)や鎗金の器とともに舶載されており,《君台観左右帳記》に〈存星〉の記載があり,沈金に似たものでまれである,と説明を加えている。日本で存星を模した作品がつくられるのは江戸時代で,玉楮象谷(たまかじぞうこく)が独自に工夫して象谷塗として広めた。【中里 寿克】。…
※「玉楮象谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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玉楮象谷に近い言葉→象谷塗|玉楮

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