生理(読み)せいり

精選版 日本国語大辞典 「生理」の意味・読み・例文・類語

せい‐り【生理】

〘名〙
生物生活していくすじみち。生活する道。生のいとなみ。なりわい。しょうり。
※蕉堅藁(1403)冬日懐中峰旧隠「幽栖誠所愛、生理却無聊」
翁問答(1650)上「そのくにに居て産業をつとめ生理(セイリ)をとぐるは」 〔杜甫‐得舎弟消息詩〕
② 生物が生命を維持していく上での種々の現象機能。また、その原理肉体の諸現象。
文徳実録‐天安元年(857)一一月戊戌「何者一夕之命得方、則存其生理
※翁問答(1650)上「苗と種に生理(セイリ)なきゆへなり」
月経メンス
労働基準法(1947)六七条「生理に有害な業務に従事する女子が」

しょう‐り シャウ‥【生理】

〘名〙 生活する道。生のいとなみ。なりわい。せいり
随筆・折たく柴の記(1716頃)下「我国の法をうけざらむものどもをば、生理(しゃうり)をゆるさず、即時に放ち還され」

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デジタル大辞泉 「生理」の意味・読み・例文・類語

せい‐り【生理】

生物体が生きているために起こるさまざまなからだの現象や、生きていくためのからだの機能。呼吸消化排泄はいせつ血液循環体温調節代謝などの働き。または、その仕組み。
月経。
くらし。世すぎ。生活。
「専ら嬉遊を好み、―を務めず礼譲甚だ薄く」〈航米日録・一〉

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普及版 字通 「生理」の読み・字形・画数・意味

【生理】せいり

養生の理。

字通「生」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の生理の言及

【月経】より

…メンスまたは単に〈生理〉ともいう。女性の性成熟期を通じ,妊娠,産褥(さんじよく)期を除いて,一定の周期をもって規則正しく発来する,子宮内膜からの生理的出血のことで,女性にみられる性周期現象の一部である。…

※「生理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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