生臙脂(読み)ショウエンジ

デジタル大辞泉 「生臙脂」の意味・読み・例文・類語

しょう‐えんじ〔シヤウ‐〕【生×臙脂】

江戸時代中国から渡来した鮮やかな紅色染料エンジムシ一種が寄生した樹脂から採取し、絵画彩色友禅染・更紗染さらさぞめなどに用いる。臙脂

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生臙脂」の意味・読み・例文・類語

しょう‐えんじ シャウ‥【生臙脂】

〘名〙
近世に中国から渡来した鮮紅色の染料。綿にしませてから乾かしたもので、湯にひたしてその汁をしぼって使用する。絵画の彩色、特殊の友禅、更紗(さらさ)染めに用い、中国人は化粧料にする。ペルシア・インド地方に産するコックスラッカと称する小虫の寄生した樹脂スチックラックより採る。〔日葡辞書(1603‐04)〕
植物あかひゆ(赤莧)」の異名。〔語彙(1871‐84)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「生臙脂」の解説

生臙脂 (ショウエンジ)

植物。莧の品種。アカヒユの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android