男の子(読み)オノコ

デジタル大辞泉 「男の子」の意味・読み・例文・類語

お‐の‐こ〔を‐〕【男の子/男】

成人男子。おとこ。⇔の子
「―やも空しくあるべき万代よろづよに語り継ぐべき名は立てずして」〈・九七八〉
男の子。むすこ。
「すべて―をば、女に笑はれぬやうにおほしたつべしとぞ」〈徒然・一〇七〉
殿上てんじょうに奉仕する男子。殿上人てんじょうびと
「何にても―どもに賜はせぬべからん賭物のりもの」〈増鏡おどろの下〉
召使いの男。下男。
「あの―こちよれ」〈更級
目下の男子の名の下に付けて、親しみの意を表す語。
「又五郎―を」〈徒然・一〇二〉
[類語]男性男子野郎男児壮丁そうてい壮夫ますらお丈夫じょうふ紳士殿方ジェントルマン

おとこ‐の‐こ〔をとこ‐〕【男の子】

男性である子供。男児。
若い男性。「女の子」に対して、女性の側から言い出された語。
[類語]男子男児少年ボーイ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「男の子」の意味・読み・例文・類語

おとこ【男】 の 子(こ)

① 男のこども。男児。また、むすこ。⇔女の子
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)中「銀もって来る男の子を養ふて、又銀のつく嫁(よめ)を取(とり)
② たいこもち。男芸者幇間(ほうかん)
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「ぐっと色気を去って幇間(ヲトコノコ)を買ってあそんでも見たが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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