番人(読み)ばんにん

精選版 日本国語大辞典 「番人」の意味・読み・例文・類語

ばん‐にん【番人】

〘名〙
① 番をする人。
山鹿語類(1665)二一「凡そ人の可出の口、人の往来の道、人の相会する所、皆以て番人を置いて変を守らしむべし」
※都繁昌記(1837)乞食「其各街抱関の奴、俗番戸番太番人と呼ふ者亦皆彼命する所」
③ 明治六年(一八七三)一月、東京府に置かれ、公衆の保護と犯人検挙に当たった職。同七年一月、東京警視庁創設により巡査となる。また、東京以外にも番人の名称が用いられる地方があったが、明治八年三月、邏卒(らそつ)に統一され、同年一〇月、巡査と改称された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「番人」の意味・読み・例文・類語

ばん‐にん【番人】

番をする人。見張りをする人。
[類語]守衛門衛門番看守衛視衛士衛兵牢番獄卒監視

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の番人の言及

【番太郎】より

…江戸時代の町や村に置かれた番人のこと。番人を番太と呼ぶことは各地に広く見られるが,番太郎の称はこの番太から転じたものと考えられる。…

※「番人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android