発語(読み)ハツゴ

デジタル大辞泉 「発語」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ご【発語】

[名](スル)
言い始めること。言語を発すること。ほつご。
言い出しや書き出しに用いる語。「いざ」「さて」「それ」など。
ある意味を添え、また語調をよくするための接頭語。「い行く」の「い」、「さ夜中」の「さ」など。

ほつ‐ご【発語】

はつご(発語)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「発語」の意味・読み・例文・類語

はつ‐ご【発語】

〘名〙
① 言いはじめること。発言すること。また、そのことば。ほつご。
※中右記‐嘉承元年(1106)四月九日「蔵人弁為隆年号勘文三通、於内大臣可定申者、〈略〉各撰申、但新宰相依初度被免発語」
文句のはじめに置かれることば。文章談話で、最初に用いられることば。「さて」「そもそも」「およそ」「いざ」などの類。ほつご。
随筆・秉燭譚(1729)二「あなとは国語にて発語の音」 〔孟子集注‐梁恵王上〕
③ 語調を整えたり、ある意味を添えたりするために語のはじめに付けることば。「み雪」「お田」「さ迷う」などの、「み」「お」「さ」などの類。ほつご。
※箚録(1706)「手扁に刄と云字〈略〉用来れば仮字語の発語には用て吉筈なり」

ほつ‐ご【発語】

〘名〙
① (━する) =はつご(発語)①〔和英語林集成初版)(1867)〕
② 文句のはじめに置かれることば。
(ロ) 五七五形式の地口などの最初の五文字をいう。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「地口といふものも、発語(ホツゴ)文字同字なれば、冠(かぶり)と申て忌(いむ)げにござる」

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デジタル大辞泉プラス 「発語」の解説

発語

岡野絵里子による詩集。2006年刊行(思潮社)。2007年、第17回日本詩人クラブ新人賞を受賞

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