盤根錯節(読み)ばんこんさくせつ

精選版 日本国語大辞典 「盤根錯節」の意味・読み・例文・類語

ばんこん‐さくせつ【盤根錯節】

〘名〙
① わだかまった根と、入り組んだ節(ふし)
潮騒(1954)〈三島由紀夫〉一五「何かの盤根錯節の木の根を彫って」
② 込みいって処理するのに困難な事柄。また、入り組み、込みいっている状態。盤根。
※両足院本山谷抄(1500頃)一八一義に蟠根錯節の心ぞ。六借しき事を云いかけ何んとするを云ぞ」 〔後漢書‐虞詡伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「盤根錯節」の意味・読み・例文・類語

ばんこん‐さくせつ【盤根錯節】

曲がりくねった根と、入り組んだふし
複雑で、処理や解決の困難な事柄。「派閥間の盤根錯節処断する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「盤根錯節」の解説

盤根錯節

曲がりくねった木の根と、入り組んだ木のふし。転じて、こみいって処理に困難な事柄のたとえ。

[使用例] 盤根錯節を物ともしないそのまれな気質を[島崎藤村夜明け前|1932~35]

[解説] 「盤」は丸く曲がること。「錯」は入りまじり乱れること。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android