神垣（読み）かみがき

精選版 日本国語大辞典

かみ‐がき【神垣】

〘名〙

① 神社の周囲の垣。神域を他から区切るために設ける垣。また、その神域。斎垣(いがき)。玉垣。瑞垣(みずがき)。→神垣の。

※源氏（1001‐14頃）賢木「神かきはしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れる榊ぞ」

② (転じて) 神社のこと。

※栄花（1028‐92頃）殿上の花見「『榊のみこそことに見えけれ』とのたまへば、女房、『神がきは月も紅葉もありけれど』など聞えさせ交しけり」

しん‐えん ‥ヱン【神垣】

〘名〙 神社のかき。また、神社をいう。みずがき。たまがき。〔春秋元命苞〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かみ‐がき【神垣】

１ 神域を他と区別するための垣。神社の周囲の垣。玉垣たまがき。瑞垣みずがき。斎垣いがき。
２ 神社の建物。

しん‐えん〔‐ヱン〕【神^▽垣】

神社の境内の周りに巡らした垣。また、神社。たまがき。みずがき。

出典　小学館

普及版 字通

【神垣】しんえん

神社の境内。

字通「神」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」