立体裁断(読み)りったいさいだん

精選版 日本国語大辞典 「立体裁断」の意味・読み・例文・類語

りったい‐さいだん【立体裁断】

〘名〙 洋裁で、人体人台に直接布地をあてて形をとり、裁断すること。平面上で製図した型紙を用いるのにくらべて、意図した輪郭により近いものができる。〔流行うらがえ史(1965)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「立体裁断」の意味・読み・例文・類語

りったい‐さいだん【立体裁断】

洋裁で、人体や人台に直接布地をあてて形をとり、裁断すること。平面上で製図した型紙を用いるのに比べて、意図したシルエットにより近いものができる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「立体裁断」の意味・わかりやすい解説

立体裁断【りったいさいだん】

服を作る場合,製図をもとにして裁断するのでなく,人体またはボディ(人台)に直接布をあてデザインしながら裁断していくこと。裁断しおわった布をボディからはずして解くとそれが型布になる。これを商品化する生地の上において裁断する。ドレープやバイアス裁ちがしやすく,体になじんだ服が作り出される。
→関連項目パタンナー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の立体裁断の言及

【洋裁】より

…シルエットを重視するか,あるいは機能性を重視して運動量を考えたやり方にするかなどであろう。いずれも平面製図による型紙を用いているが,近年は立体裁断も行われている。立体裁断は第1次大戦後,パリのデザイナー,ビオネMadeleine Vionnet(1876‐1975)によっても考え出され,人台に布をあて,デザインしながらカットしていくやり方で,その結果ドレープやバイアス裁ちが容易になった。…

※「立体裁断」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android