簿価(読み)ぼか

精選版 日本国語大辞典 「簿価」の意味・読み・例文・類語

ぼ‐か【簿価】

〘名〙 企業会計において会社が所有している資産に対して、帳簿上で付されている価額のこと。一般には該当資産の取得原価を指す。帳簿価額
※戦後日本のインフレーション(1949)〈都留重人〉三「この簿価価額はインフレ進行にもかかわらず大部分は調整されないまま」

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デジタル大辞泉 「簿価」の意味・読み・例文・類語

ぼ‐か【簿価】

《「帳簿価額」の略》企業会計において、会社が所有する資産の帳簿上の価額。一般には該当資産の取得原価をさす。

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株式公開用語辞典 「簿価」の解説

簿価

帳簿価額の略語企業会計上、企業は、支出した金額を記帳することになっている。取得価格のことをいう。たとえば、ある企業が今期株式を1,000万円で購入したとする。そのあと、決算期末に、この株式が900万円になったとする。経理帳簿や決算書には、簿価の1,000万円が記録される。平成12年に時価会計制度が導入されて、企業は「時価評価した額」と「簿価」の差額が下回る場合、損益計算書に計上するようになった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「簿価」の意味・わかりやすい解説

簿価
ぼか
book value

帳簿価額の略称。帳簿に記載されている資産,負債資本などの価額。資産については原則として購入価額に引取運賃,関税,登録税などの税金,整備費などの付随費用を含めた金額をもって記録される。ただし固定資産については土地・建物仮勘定を除き取得価額から減価償却引当金を控除した残額をもって簿価とする。ただし簿価は固定資産については必ずしもその資産の実際の価額を示すものではない。

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投資信託の用語集 「簿価」の解説

簿価


帳簿上の取得価格のこと。投資信託は組み入れている資産を時価で評価している。

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