素寒貧(読み)すかんぴん

精選版 日本国語大辞典 「素寒貧」の意味・読み・例文・類語

す‐かんぴん【素寒貧】

〘名〙 (形動) (「す」は接頭語) 貧しくて身に何もないこと。無一文であること。また、その人やさま。
咄本・正直咄大鑑(1687)青「いつも出入しけるすかんひん牢人来りけるに」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉六「余融があっての道楽なら、げに御もっともな事なれども、素寒貧(スカンピン)書生身分で」

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デジタル大辞泉 「素寒貧」の意味・読み・例文・類語

す‐かんぴん【素寒貧】

[名・形動]貧乏で何も持たないこと。まったく金がないこと。また、そういう人や、そのさま。「給料前で素寒貧な(の)状態」
[類語]貧乏無一文むいちもん無一物むいちもつ一つすってんてん文無し裸一貫丸裸身すがらおけら貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん赤貧極貧清貧じり貧貧寒不如意ふにょいじり安どか貧落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れる

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