紫の薄様(読み)むらさきのうすよう

精選版 日本国語大辞典 「紫の薄様」の意味・読み・例文・類語

むらさき【紫】 の 薄様(うすよう)

紫色に染めた薄い紙。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「おほんふみはからのむらさきのうすやう一かさねにつつみて」
② ①の紙の重ねの色を連想させる装束の襲(かさね)色目。上から下へ紫色を次第に薄くしたもの。女房五衣には下の二は白、単も白とする。
満佐須計装束抄(1184)三「むらさきのうすやう。うへよりしたへうすくて三。しろき二。しろきひとへ」

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デジタル大辞泉 「紫の薄様」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐の‐うすよう〔‐うすヤウ〕【紫の薄様】

紫色に染めた薄い紙。
かさねの色目の名。上から下へ紫色をしだいに薄くしたもの。女房の五衣いつつぎぬでは下の二領を白とする。

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