絵事は素を後にす(読み)カイジハソヲノチニス

デジタル大辞泉 「絵事は素を後にす」の意味・読み・例文・類語

絵事かいじのちにす

《「論語八佾はちいつから。「素」は白色の意》絵を描くとき、さまざまな色を塗ったあと、最後白粉を用いて色彩を鮮明にして浮き立たせるように、人間もさまざまな教養を積んだのち礼を学べば、教養が引き立って人格が完成する。

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精選版 日本国語大辞典 「絵事は素を後にす」の意味・読み・例文・類語

かいじ【絵事】 は 素(そ)=を[=より]後(のち)にす

(「論語‐八佾」の「子夏問曰、巧笑倩兮、美目盼兮、素以為絢兮、何謂也、子曰、絵事後素、曰礼後乎」による。「素」は白の意) 絵をかくときは、白い色彩を最後に加えて、全体をひきしめ完成させる。人間もさまざまな教養をつんだ上に、礼を学べば、それまでの教養が引き立って人格が完成する意。

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