群肝(読み)ムラギモ

デジタル大辞泉 「群肝」の意味・読み・例文・類語

むらぎも[書名]

中野重治長編小説。昭和29年(1954)1月から7月にかけて「群像」誌で連載ののち、単行本刊行。著者の分身的存在である片口安吉が主人公。「歌のわかれ」に続く自伝的作品

むら‐ぎも【群肝/村肝】

《「むらきも」とも》体内臓腑ぞうふ五臓六腑ごぞうろっぷ
[補説]書名別項。→むらぎも

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の群肝の言及

【心】より

体(からだ)心身問題【黒田 亘】
【日本語における〈こころ〉】
 人間の精神活動の内容や動きをいう〈こころ〉という日本語は,古くは身体の一部としての内臓(特に心臓)をさす場合が多かった。8世紀の《古事記》《日本書紀》《万葉集》には,〈こころ〉の枕詞として〈肝(きも)むかふ〉〈群肝(むらぎも)の〉が用いられており,また〈心前(こころさき)〉(胸さきの意),〈心府(こころきも)〉の語がみえる。いわゆる五臓六腑の総称が〈群肝〉で,心臓がそれらの〈肝〉に対して位置するところから〈肝むかふ〉といい,また〈肝〉の一類として〈心肝〉と呼んだのであろう。…

※「群肝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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