義勇(読み)ぎゆう

精選版 日本国語大辞典 「義勇」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ゆう【義勇】

〘名〙
正義勇気
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「その義勇は却(かへっ)て益大いに顕(あら)はれ出(い)づる事なり」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四一「マルツラバースの義勇(ギイウ)敢て情を枉(ま)げざるを察し」 〔漢書‐陳湯伝〕
② 正義に基づいて発する勇気。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「壮大義勇の力を以て、舟を推し進めしかば」 〔李陵‐答蘇武書〕
③ 進んで国や主君のため、力を尽くすこと。また、その軍勢。〔文献通考‐兵考・郡国兵〕

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デジタル大辞泉 「義勇」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ゆう【義勇】

正義と勇気。また、正義のために発する勇気。

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普及版 字通 「義勇」の読み・字形・画数・意味

【義勇】ぎゆう

義にして勇。漢・李陵〔武に答ふる書〕陵の先將軍(李広)、功略天地を蓋(おほ)ひ、義三軍に冠たり。徒(た)だ貴臣を失ひ、身を域の表に剄(ころ)す。此れ功臣義士の戟(げき)をひて長する以のなり。

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