老化防止剤(読み)ろうかぼうしざい(英語表記)antioxidant

翻訳|antioxidant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「老化防止剤」の意味・わかりやすい解説

老化防止剤
ろうかぼうしざい
antioxidant

ゴム製品老化を防止する薬品で,酸化防止剤と同じ作用のものが多いので,酸化防止剤と類称される。アミン系,フェノール系化合物が多く利用されている。

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栄養・生化学辞典 「老化防止剤」の解説

老化防止剤

 諸種物質時間とともに劣化するのを防ぐ化合物.ゴム,ガラス,コロイドなど,諸種の物質の老化防止剤がある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の老化防止剤の言及

【ゴム】より

…アセトン可溶分は樹脂状の物質で,高級脂肪酸,ステロール(ステロイドのアルコール),ステロールエステルなどである。アセトン抽出して可溶分を取り去った天然ゴムはきわめて老化しやすいことなどから,ステロール類は天然の老化防止剤の役をしていることがわかり,自然のたくみさが感じられる。精製した生ゴムの比重は約0.91でガソリン,二硫化炭素,トルエンなどには溶解するがアルコール,アセトンなどには溶解しない。…

【老化】より

…二重結合に隣接する炭素原子に結合している水素原子は比較的反応性が高いので空気中の酸素によって酸化されてラジカル(遊離基)が発生しやすく,これに起因する分解反応や再結合反応などにより,ゴム分子鎖の切断,架橋化がおこり,これがゴムの軟化や硬化をひきおこすと考えられている。このような変質すなわち老化を防止するためにゴム製品には老化防止剤が添加されている。これらは主として酸化反応によって発生するラジカルを捕捉したり,ラジカル源となる過酸化物を安定な化合物に分解することによりラジカルの発生をおさえる働きをする。…

※「老化防止剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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