胡散らしい(読み)ウサンラシイ

デジタル大辞泉 「胡散らしい」の意味・読み・例文・類語

うさん‐らし・い【×胡散らしい】

[形][文]うさんら・し[シク]うさんくさい。怪しげである。
素戔嗚すさのお岩角に佇んだまま、―・く相手の顔を見やった」〈芥川・老いたる素戔嗚尊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胡散らしい」の意味・読み・例文・類語

うさん‐らし・い【胡散らしい】

〘形口〙 うさんらし 〘形シク〙 (「らしい」は接尾語) なんとなく怪しくて気の許せないようすである。うさんくさい。
(イ) いかにも怪しげな、あるもののようすをいう場合。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上「うさんらしく吉田屋の内をのぞいて」
(ロ) 人が何かを疑り怪しんでいるようすをいう場合。
二人稚児(1918)〈谷崎潤一郎〉「瑠璃光は〈略〉男の顔を、胡散らしく見守って居たが」

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