胸臆(読み)きょうおく

精選版 日本国語大辞典 「胸臆」の意味・読み・例文・類語

きょう‐おく【胸臆】

〘名〙
① 胸。胸部
※偽悪醜日本人(1891)〈三宅雪嶺〉醜「少女両手を以て胸臆を押へ」 〔列子‐湯問〕
② 心。また、心の中。胸中
※本朝文粋(1060頃)八・消洒雪中天詩序〈藤原篤茂〉「積思於胸臆之中。極筆於烟霞之表」 〔蘇舜欽‐過濠梁別王原叔詩〕

く‐おく【胸臆】

〘名〙 あて推量すること。転じて、あいまいでいい加減な考えやことばをいう。
※鹿島大禰宜家文書‐安貞二年(1228)五月一九日・関東下知状「以胸臆之詞、輙不信用矣」

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デジタル大辞泉 「胸臆」の意味・読み・例文・類語

きょう‐おく【胸臆】

むね。胸部。
心。心の中。胸のうち。「胸臆を開く」「胸臆に納める」
[類語]胸中胸襟胸懐胸裏胸間胸三寸意中念頭襟懐方寸思い考え

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普及版 字通 「胸臆」の読み・字形・画数・意味

【胸臆】きようおく

むね。心の中。〔淮南子、俶真訓〕炎火洪水の天下に彌靡(びび)するりと雖も、(心)は胸臆の中に虧缺(きけつ)すること無し。

字通「胸」の項目を見る

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