脱牢(読み)だつろう

精選版 日本国語大辞典 「脱牢」の意味・読み・例文・類語

だつ‐ろう ‥ラウ【脱牢】

〘名〙
牢獄から逃げ出すこと。脱獄
巖窟王(1901‐02)〈黒岩涙香訳〉一「己は〈略〉其穴を見附けたから、初て脱牢(ダツラウ)の心を起した」
② 転じて、束縛から解放されること。自由の身となること。
小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉上「自分はこの寂寥から脱牢するために、自分の所謂理解の影を探して、徒に困憊し尽したのである」

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デジタル大辞泉 「脱牢」の意味・読み・例文・類語

だつ‐ろう〔‐ラウ〕【脱×牢】

[名](スル)
牢から逃げ出すこと。脱獄。
束縛からのがれること。
「この寂寥から―するために」〈三重吉・小鳥の巣〉
[類語]脱獄破獄破牢牢破り牢抜け

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