(読み)ふくらめる

精選版 日本国語大辞典 「脹」の意味・読み・例文・類語

ふくら・める【脹】

〘他マ下一〙 ふくら・む 〘他マ下二〙 =ふくらます(脹)
※栄花(1028‐92頃)初花酸漿などを吹きふくらめて据ゑたらんやうにぞ見えさせ給」

ふくら・す【脹】

〘他サ五(四)〙 =ふくらます(脹)
仮名草子伊曾保物語(1639頃)下「わが身をふくらしなば、必ずもやあの牛のせいほどなりなん」

ふくら・せる【脹】

〘他サ下一〙 =ふくらます(脹)
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「少し頬を脹(フク)らせる」

ふくらま・す【脹】

〘他サ五(四)〙 ふくらむようにする。ふくらす。ふくらせる。ふくらめる。ふくらかす。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇「髪を算盤珠の様にふくらまして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「脹」の意味・読み・例文・類語

ちょう【脹】[漢字項目]

人名用漢字] [音]チョウチャウ)(呉)(漢) [訓]ふくれる ふくらむ はれる
腹が張る。ふくれる。「脹満鼓脹腫脹しゅちょう膨脹
[補説]平成22年(2010)常用漢字表から削除人名用漢字に追加された。
難読脹脛ふくらはぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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