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落ちる・墜ちる・堕ちる 【おちる】

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大辞林 第三版の解説

おちる【落ちる・墜ちる・堕ちる】
 
( 動タ上一 ) [文] タ上二 お・つ
高い所から低い所へ移動する。
(「墜ちる」とも書く)それ自身の重みによって上から下へ移る。 「屋根から-・ちた」 「過って池に-・ちた」 「滴が-・ちる」 「財布が-・ちている」
空から雨・雪などが降る。 「大粒の雨が-・ちて来た」 「雷が-・ちる」
勢いよく降りる。 「滝となって-・ちる」 「大鹿二つ妻鹿一つ…一つの谷へぞ-・ちたりける/平家 9」
光や影が物の上に映る。 「並木の影が路上に-・ちる」 「月影が水に-・ちる」
橋など高い所にあるものが崩れてこわれる。 「橋が-・ちた」 「壁が-・ちた」
もとあったものがなくなる。
付いていたものがとれて,なくなる。 「汚れが-・ちる」 「葉の-・ちた木」
含まれているはずのものが,なくなる。 「彼の名が名簿から-・ちた」
病気・狐など身にとりついていたものがなくなって,もとの状態に戻る。 「憑(つ)き物が-・ちる」
そろっているはずのものが抜けて,不完全になる。 「一夜も-・ちず夢(いめ)にし見ゆる/万葉集 3647」
程度が低くなる。
高い程度・段階にあったものが低い程度・段階に変化する。 「人気が-・ちる」 「スピードが-・ちる」 「風が-・ちる」
良い状態にあったものが悪い状態に変化する。 「味が-・ちる」 「鮮度が-・ちる」
他に比べて劣った状態である。 「量産品は品が-・ちる」 「兄より弟の方が成績が-・ちる」
(話が)卑猥なことにふれる。みだらになる。 「あいつが入ると話が-・ちる」
社会的な地位や所属が上位から下位に移る。
身分・家柄などが低くなる。 「二軍に-・ちる」 「かうまで-・つべき宿世ありければにや/源氏 蓬生」
(「堕ちる」とも書く)人間の品格などが下がる。堕落する。 「かつての英雄も-・ちたものだ」
(「堕ちる」とも書く)望みや救いのない所にはまり込んで身動きできなくなる。 「地獄に-・ちる」
ある水準や条件に達しないために受け入れられない。 「試験に-・ちる」 「前回の選挙で-・ちた」
その状態を持ちこたえられなくなる。
(都などから)逃げ去る。 「西国に-・ちる」 「平家都を-・ちはてぬ/平家 7」
白状する。 「さすがの犯人も子供の写真を見せられると-・ちた」
相手に従う。 「金では-・ちない人だ」
決着がつく。
ある所に落ち着く。 「最後は身の上話に-・ちた」 「眠りに-・ちる」
入札・無尽などの結果が出る。 「絵は A 氏に-・ちた」
手形などが決済される。 「手形が-・ちない」
(動物が)死ぬ。(首などを絞められて)気絶する。 「絞め技で簡単に-・ちた」 「 - ・ちた肴を吟味の役人/浄瑠璃・宵庚申 上」
コンピューターなどが作動しなくなる。ダウンする。 「パソコンが-・ちる」 〔「おとす」に対する自動詞〕
[慣用] 語るに- ・地に- ・手に- ・ほっぺたが- ・目から鱗(うろこ)が- / 巨星墜つ ・人後(じんご)に落ちない ・腑に落ちない


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

落ちる・墜ちる・堕ちるに近い言葉→落ちる|朽ちる散る落ちる/ROT OFF AND DROP AWAY|逃落ちる|生れ落ちる|雷が落ちる|頤が落ちる|瘧が落ちる|頬が落ちる|罠に落ちる|腹に落ちる

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