葦原金次郎(読み)あしわら きんじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「葦原金次郎」の解説

葦原金次郎 あしわら-きんじろう

1850-1937 明治-昭和時代前期の名物患者。
嘉永(かえい)3年11月3日生まれ。明治14年から56年間巣鴨病院(のちの松沢病院)に入院,誇大妄想的な言動話題となる。みずから葦原将軍と称し,金モール付きの大礼服をきて,謁見料をとったりした。昭和12年2月2日死去。88歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の葦原金次郎の言及

【葦原将軍】より

…明治・大正・昭和の3代にわたる56年間,巣鴨病院とその後身の松沢病院に入院しつづけた名物患者で,みずから〈葦原将軍〉と名のった。本名は葦原金次郎。高岡藩士の三男として生まれ,埼玉県深谷の櫛問屋に奉公したが,まもなく精神に異常をきたし,入院させられた。…

※「葦原金次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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