蔵人所鋳物師(読み)くろうどどころいもじ

世界大百科事典(旧版)内の蔵人所鋳物師の言及

【鋳物師】より

…762年(天平宝字6)の《正倉院文書》にみられる山城国相楽郡岡田鋳物師王広嶋は,鋳銭司に属する人とみられるが,これが鋳物師の初見で,818年(弘仁9)鋳銭司に鋳物師2人が置かれている。
[中世鋳物師組織の成立]
 10世紀以後,内匠寮などの鋳物師は蔵人所に統轄されるようになったと推定され,1079年(承暦3),殿上の鉄灯炉を調進する蔵人所鋳物師が現れる。そして1165年(永万1),蔵人所小舎人惟宗兼宗が年預となり,河内国日置荘(狭山郷)の鋳物師を番頭とし,諸国散在の鋳物師に短冊をくばってこれを番に編成,天皇に灯炉などの課役を調進する蔵人所灯炉以下鉄器物供御人(くごにん)(通称,灯炉供御人)が成立する。…

※「蔵人所鋳物師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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