虚栄の焼却(読み)きょえいのしょうきゃく

世界大百科事典(旧版)内の虚栄の焼却の言及

【サボナローラ】より

…メディチ家支配下のフィレンツェ社会を痛烈に批判した説教を行い,共和制の伝統とルネサンス末期の神秘主義思想の影響下にあった市民の支持を得た。シャルル8世の南下によってメディチ家がフィレンツェを追われると(1494),彼の発言力が増大し,その提言で大評議会の設置,税制改革などが実現し,異教的な本や美術,ぜいたく品を焼く〈虚栄の焼却〉が行われた(1497)。しかし,アレクサンデル6世と教皇庁の堕落を厳しく批判したために破門され(1497),やがて市民の支持を失って捕らえられ,教皇庁の審問官による裁判で火刑に処された(1498)。…

※「虚栄の焼却」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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