蝶蝶(読み)チョウチョウ

デジタル大辞泉 「蝶蝶」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ちょう〔テフテフ〕【××蝶】

ちょう」に同じ。 春》「―のもの食ふ音の静かさよ/虚子
蝶蝶まげ」の略。
[補説]作品名別項。→蝶々

ちょう‐ちょ〔テフ‐〕【××蝶】

《「ちょうちょう(蝶蝶)」の音変化》「ちょう」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蝶蝶」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ちょう テフテフ【蝶蝶】

〘名〙
① =ちょう(蝶)(一)①《季・春》
※俳諧・山の井(1648)春「胡蝶〈略〉てふてふは、菜の葉にとまり、花に宿りて、余念なげ成ひるねのけしき」
婚礼銚子につける、紙を蝶の形に折った雄蝶・雌蝶。蝶形。蝶。
浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)中「母は銚子に蝶々の折据(すへ)付て忙(せは)しげに」
河豚(ふぐ)の、猛毒をもった卵巣俗称。蝶。
※雑俳・川柳評万句合‐天明五(1785)満二「雪の日にてうてうの出るこわひ事」
④ 紙と竹ひごで蝶の形をつくり、振り動かして遊ぶ玩具。雑司谷鬼子母神の土産
※雑俳・柳多留‐一五一(1838‐40)「蝶々のおけしに留る名古屋打」

ちょう‐ちょ テフ‥【蝶蝶】

〘名〙
① =ちょうちょう(蝶蝶)《季・春》
② (蝶蝶(ちょうちょう)②から) お祝い金品祝儀
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一〇「『余(あんま)り勿体附けるねえ、足が棒にならあ』『祝儀(テフチョ)不足か』と口々に罵られながらも」

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