視学官(読み)しがくかん

精選版 日本国語大辞典 「視学官」の意味・読み・例文・類語

しがく‐かん ‥クヮン【視学官】

〘名〙
旧制で、中央文部省)および地方に置かれた官吏。明治一九年(一八八六)文部省に設置され、全国五地方に配置道府県には、同三二年に置かれたのが初めで、地方に置かれた視学官は、視学を統轄して、学事視察学校教育における教職監督した。一時期、督学官とも称した。
東京日日新聞‐明治二六年(1893)二月九日「五名の視学官をして各々其の一区宛を受持たしむるの制を廃して」
文部科学省に置かれ、教育行政に関する連絡や、教育の指導助言などを行なう職務。第二次世界大戦後に設置。

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デジタル大辞泉 「視学官」の意味・読み・例文・類語

しがく‐かん〔‐クワン〕【視学官】

旧制度で、文部省および地方に置かれた教育行政官。地方に置かれた視学官は視学の統轄および学事の視察や教員の監督を行った。
現制度で、文部科学省に置かれ、学校教育に係る専門的、技術的な指導・助言を行う職。

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世界大百科事典(旧版)内の視学官の言及

【視覚】より

…光刺激によって生じる感覚で,明暗を感じる感覚を光覚,色を感じる感覚を色覚という。おもな感覚器はである。原始的な光覚は神経光覚器や皮膚光覚器によって起こる。よく発達した視覚は聴覚や嗅覚と同様に,動物が遠くはなれた所からの情報を得るのに重要な感覚である。ことに外部の情況を立体的に知るうえでは視覚が最も優れている。視覚機能は明暗識別や光源の方向識別,あるいは対象物の形態や動き,対象物までの距離などの識別や色彩弁別に分けられる。…

※「視学官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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