解す(読み)ゲス

デジタル大辞泉 「解す」の意味・読み・例文・類語

げ・す【解す】

[動サ五(四)]《「げ(解)す」(サ変)の五段化》1に同じ。「真意を―・しかねる」「なんとも―・しがたい話だ」
[可能]げせる
[動サ変]
納得する。理解する。
ふみをよみても―・するあたわず」〈逍遥当世書生気質
毒物効力を失わせる。
「毒を―・す」〈文明本節用集〉
ばらばらにする。ときほぐす。
「足に刀山たうせん踏む時は、剣樹ともに―・すとかや」〈謡・歌占
職をとく。解任する。
勅勘かうむり神職を―・せられて」〈太平記・一五〉
下級官庁から上級官庁へ、を提出する。
常陸ひたちの国の司、―・す」〈常陸風土記

ほぐ・す【解す】

[動サ五(四)]
結んだり縫ったりしてあるもの、また、もつれたものを、といて別々にする。ほどく。「古いセーターを―・す」「糸のもつれを―・す」
こりかたまっているものをやわらかくする。「肩のこりを―・す」「緊張を―・す」
食べ物のかたまっているものを細かに分けたり、かきまぜたりする。「魚の身を―・す」
[可能]ほぐせる
[類語]解くほどく解けるほどけるほぐれるときほぐすふりほどく

かい・す【解す】

[動サ五]かい(解)する」(サ変)の五段化。「そんな意味に―・さないでもらいたい」
[可能]かいせる
[動サ変]かい(解)する」の文語形

ほつ・す【解す】

[動サ五(四)]《「ほづす」とも》とく。ほどく。ほぐす。
「磯風ぴんを―・し吹く」〈露伴・日ぐらし物語〉

ほご・す【解す】

[動サ五(四)]ほぐす」に同じ。「もつれた糸を―・す」
[可能]ほごせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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