言外(読み)げんがい

精選版 日本国語大辞典 「言外」の意味・読み・例文・類語

げん‐がい ‥グヮイ【言外】

〘名〙 直接ことばであらわされていない部分言葉で言うことの外にあるもの。
※中華若木詩抄(1520頃)上「古宮荒廃、言外にあらわれたり」
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「地の文章の句を省きて言外(ゲングヮイ)意味を含ませたるなり」 〔貢奎‐次王士容経歴賦広東二十韻詩〕

いい‐はずし いひはづし【言外】

〘名〙 言いはずすこと。言いそこない。
※右京大夫集(13C前)「思はぬ物のいひはづしをして」

いい‐はず・す いひはづす【言外】

〘他サ四〙 言いそこなう。言う機会を失う。
※文明本節用集(室町中)「云外 イイハヅス」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「言外」の意味・読み・例文・類語

げん‐がい〔‐グワイ〕【言外】

言葉に出さない部分。「言外の意味」「言外ににおわす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「言外」の読み・字形・画数・意味

【言外】げんがい(ぐわい)

ことばの表現をこえる。元・貢奎〔王士容の~二十韻に次す〕詩 興(きやう)を發しては、言外に超え 愁ひを銷(せう)せんとして、酒邊に向ふ

字通「言」の項目を見る

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