詰らない(読み)ツマラナイ

デジタル大辞泉 「詰らない」の意味・読み・例文・類語

つまら◦ない【詰(ま)らない】

[連語]《動詞「つまる」の未然形+打消しの助動詞「ない」》
おもしろくない。興味をひかない。「―◦ない映画
とりあげる価値がない。大したものではない。「―◦ないものですが、お収めください
意味がない。ばかげている。「―◦ないうわさ話で時間をつぶす」
それだけのかいがない。ひきあわない。「ここでやめたらそれこそ―◦ない」
[用法]つまらない・くだらない――「大金をはたいてつまらない(くだらない)買い物をした」「あんなつまらない(くだらない)人間とは付き合うな」など、価値のない意では相通じて用いられる。◇「つまらない」は、そのものに対する評価というより、心がひかれない、楽しめないという状態を言う。「内容はよいが、つまらない映画」◇「くだらない」はある物の評価が低いことに重点があり、楽しさ、おもしろさとは別である。「この映画はくだらないが、おもしろい」◇「独りぼっちはつまらない」とは言うが、「独りぼっちはくだらない」とはふつう言わない。
[類語](1散文的素っ気ない無機的無風流味気あじけない興醒きょうざ興醒きょうざまし不興しらけるつや消し色消ししらじらしいぞっとしない鼻白む無味無味乾燥無趣味没趣味索然砂を噛むよう/(2馬鹿らしい馬鹿馬鹿しいけちちゃちちっぽけ安手やすで安っぽいくだらない取るに足りない無意味論外ナンセンス不毛駄目無意義しがないろくでもない馬鹿臭い馬鹿愚か愚かしい阿呆らしい阿呆臭い馬鹿げる愚劣無思慮ぶしりょ無考え浅はか浅薄せんぱく軽はずみ軽率笑い事笑止笑止千万片腹痛い噴飯物噴飯笑い大笑い高笑い哄笑爆笑呵呵大笑抱腹絶倒笑い崩れる笑いける笑い転げる吹き出す腹の皮をよじ腹の皮を腹を抱える御中おなかを抱えるおとがいを解く愚にも付かぬへそで茶を沸かすへそ茶聞いてあきれるちゃんちゃらおかしい末梢的二次的二義的副次的瑣末さまつ枝葉枝葉末節些事さじ細事小事細かい細細しい煩瑣はんさ瑣瑣ささ区区ちょっとしたたわいない何でもない愚にもつかぬ益体も無いらちも無い高が知れる些些ささ些細ささいささやかわずか幾ばくたかがいささかほんの有るか無きかちょっと一縷いちる一抹些少さしょう末節無駄事雑事微微無意味問題外部分的派生的卑小眇眇びょうびょうよし無いトリビアル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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