調子を合わせる(読み)ちょうしをあわせる

精選版 日本国語大辞典 「調子を合わせる」の意味・読み・例文・類語

ちょうし【調子】 を=合(あ)わせる[=合(あ)わす]

① 音の高低速さなどをほどよく合わせる。音律拍子を合わせる。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「物の声かきあはせ、あるかぎり声あはせ、てうしあはせつつ遊びくらす」
相手の気に入るように、ことば態度を合わせる。相手に迎合する。
滑稽本・古朽木(1780)三「こいつはようござりませう〈略〉と調子を合せけるを」
機械の動きなどを整える。

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デジタル大辞泉 「調子を合わせる」の意味・読み・例文・類語

調子ちょうしわ・せる

音の高低・強弱・速さなどを合わせる。「楽器の―・せる」
逆らわないで、相手と話を合わせる。「相手の意見に適当に―・せる」
[類語]びるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈へつら取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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