譎詐(読み)キッサ

デジタル大辞泉 「譎詐」の意味・読み・例文・類語

きっ‐さ【×譎詐】

《「けっさ(譎詐)」の慣用読み》いつわり。うそ
然許さばかりの残刻と―とをほしいままにして」〈紅葉金色夜叉

けっ‐さ【×譎詐】

いつわりあざむくこと。譎詭けっき
「―百端心術の人」〈藤村夜明け前

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精選版 日本国語大辞典 「譎詐」の意味・読み・例文・類語

きっ‐さ【譎詐】

〘名〙 (「譎詐(けっさ)」の慣用読み) いつわり。うそ。けっさ。
※金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉中「終に学ぶ能はざる譎詐(キッサ)左右にして」 〔韓非子‐説疑〕

けっ‐さ【譎詐】

〘名〙 =けっき(譎詭)
万国公法(1868)〈西周訳〉一「或は横肆或は譎詐或は不正不義を行ひ」 〔韓非子‐説疑〕

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普及版 字通 「譎詐」の読み・字形・画数・意味

【譎詐】けつさ

偽り欺く。〔韓非子、説疑〕彼譎詐の士をして、外には假(か)りて侯のと爲らしめ、之れに假すに輿馬を以てし、之れを信ぜしむるに瑞を以てし、~之れに(と)るに帛(へいはく)を以てし、侯をして其のせしむ。

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