転写紙(読み)てんしゃし

精選版 日本国語大辞典 「転写紙」の意味・読み・例文・類語

てんしゃ‐し【転写紙】

〘名〙
平版印刷で、転写によって版を作る時に用いる特殊糊を塗付した紙。既存版面から再版を作るのに用いられる。
② 移し絵の方法によってガラス陶器家具などに印刷する時に用いる加工紙ニスを塗ったガラス面などへ裏向きにはりつけ、水で湿し、紙を引きはがして、印刷する部分だけ残す。

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デジタル大辞泉 「転写紙」の意味・読み・例文・類語

てんしゃ‐し【転写紙】

ゼラチン卵白などで作った特殊なのりを塗り、書画などを印刷してある紙。直接印刷できない陶磁器曲面に裏向きにはりつけ、のち紙をはがして印刷面を転写するのに用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の転写紙の言及

【転写印刷】より

…平面でないものに印刷するとき,あらかじめ紙に印刷しておき,これを器物にはって印刷模様を移す方法。このとき使う紙を転写紙といい,この技術をデカルコマニアdecalcomaniaともいう。大量の陶磁器への絵付け,器物への商標・意匠つけに広く用いられる。…

※「転写紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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