通言(読み)つうげん

精選版 日本国語大辞典 「通言」の意味・読み・例文・類語

つう‐げん【通言】

〘名〙
① 普通一般に行なわれていることばやいいまわし。とおりことば。通語。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞〉一一号「地獄沙汰金次第古今の穿(ゑぐ)り独立不覊の通言(ツウゲン)と称すべし」
② ある土地社会で用いられていることば。特に遊里などで、通人の間で使用する特殊なことばをもいう。通語。つうごん。
洒落本・遊婦里会談(1780)「夫大通の通言(ツウゲン)は、深川より始る」

つう‐ごん【通言】

〘名〙 =つうげん(通言)
浮世草子・傾城辻談義(1703)二「一角取るを和歌の浦とも摩姑仙人とも通言(ツウゴン)して、大鼓の翫(もてあそぶ)わざとはなりぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「通言」の意味・読み・例文・類語

つう‐げん【通言】

世間一般に行われている言葉。とおりことば。通語。
遊里など、特定の土地・社会で使われている言葉。通語。つうごん。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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