道了薩埵(読み)どうりょうさった

精選版 日本国語大辞典 「道了薩埵」の意味・読み・例文・類語

どうりょう‐さった ダウレウ‥【道了薩埵】

神奈川県南足柄市にある曹洞宗最乗寺の守護神開山である了庵慧明弟子で、怪力をもってその開創を助け、のちに当寺守護することを誓って天狗となり、白狐(びゃっこ)に乗って飛び去ったという。後世、広く信仰を集める。道了権現

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デジタル大辞泉 「道了薩埵」の意味・読み・例文・類語

どうりょう‐さった〔ダウレウ‐〕【道了薩埵】

室町時代の曹洞宗の僧。あざな妙覚。相模最乗寺の守護神。同寺開山了庵慧明の弟子で、同寺の守護を誓って天狗となり、昇天したと伝えられる。生没年未詳。

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世界大百科事典(旧版)内の道了薩埵の言及

【最乗寺】より

…当初は独住制であったが,1456年(康正2)から1874年(明治7)までは住持が1年ごとに交替する輪住制(りんじゆうせい)が採られ,関東曹洞宗発展の中心寺院であった。道了薩埵(さつた)は現在も広い信仰を集め,1,5,9月の27,28日には,大祭が催される。境内は古くから樹木が繁茂していることで著名である。…

※「道了薩埵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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