精選版 日本国語大辞典 「遠・彼方」の意味・読み・例文・類語
おち をち【遠・彼方】
〘代名〙 他称。
① 遠く隔たっている場所を指す(遠称)。また、ある範囲にはいらない場所をもいう。
② 遠く隔たっている時を指す(遠称)。
※万葉(8C後)一五・三七二六「このころは恋ひつつもあらむ玉匣(たまくしげ)明けて乎知(ヲチ)よりすべなかるべし」
※拾遺(1005‐07頃か)雑賀・一一五九「昨日よりをちをばしらず百年(ももとせ)の春の始めは今日にぞ有りける〈紀貫之〉」
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