遠眼鏡(読み)とおめがね

精選版 日本国語大辞典 「遠眼鏡」の意味・読み・例文・類語

とお‐めがね とほ‥【遠眼鏡】

〘名〙
遠方の物をはっきりと見るために用いる眼鏡望遠鏡双眼鏡の類。
南蛮寺興廃記(1638頃)「七十五里を一目に見る遠眼鏡」
② 卵の新しい古いを検査するため、握り拳を当てて、覗くこと。転じて仏家で、鶏卵のことをいう。
※雑俳・川柳評万句合‐安永七(1778)仁四「遠目がね見い見いたまごわたすなり」

えんがん‐きょう ヱンガンキャウ【遠眼鏡】

〘名〙 遠視用の眼鏡。凸レンズを用いる。⇔近眼鏡

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「遠眼鏡」の意味・読み・例文・類語

とお‐めがね〔とほ‐〕【遠眼鏡】

望遠鏡双眼鏡の古い呼び方。
[類語]望遠鏡双眼鏡潜望鏡オペラグラス

えんがん‐きょう〔ヱンガンキヤウ〕【遠眼鏡】

遠視用の凸レンズの眼鏡。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の遠眼鏡の言及

【望遠鏡】より

… 日本への望遠鏡の伝来についてはいくつかの説があるが,1613年(慶長18)イギリスの使節が献上したのが最初らしい。遠眼鏡,千里鏡,星眼鏡などの名で呼ばれていたが,江戸初期には地上用のものの製作は幕府により禁止されていた。1830年代には国友藤兵衛一貫斎(1778‐1840)が反射式の優れた望遠鏡をつくっており,月の表面や太陽黒点のスケッチを残している。…

※「遠眼鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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