醜虜(読み)しゅうりょ

精選版 日本国語大辞典 「醜虜」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐りょ シウ‥【醜虜】

〘名〙
① みにくい外国人。憎むべき敵国人。外国人、敵国人を卑しめていう。
趣味遺伝(1906)〈夏目漱石〉三「暴慢なる露人だの、醜虜の胆を寒からしむだの」 〔任昉‐奏弾曹景宗〕
② (「醜」は「衆」の意) 多くのえびす。多数の敵。
朝野群載‐二二・康平七年(1064)源義家受領吏申文「旁施兵略。不皇威、討撃醜虜、平定蛮貊、斬魁帥之首、驚衆庶之眼」 〔詩経大雅・常武〕

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デジタル大辞泉 「醜虜」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐りょ〔シウ‐〕【醜虜】

敵国人・外国人を卑しめていう語。
「―の胆を寒からしむだの」〈漱石・趣味の遺伝〉
捕虜を卑しめていう語。

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普及版 字通 「醜虜」の読み・字形・画数・意味

【醜虜】しゆう(しう)りよ

異族。異族の捕虜。〔詩、大雅、常武〕淮の(ほとり)を舖敦(ほたい)(征伐)し 仍(しき)りに醜を執(とら)ふ 彼(か)の淮浦を截(た)つ 王師

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