金融引締め(読み)キンユウヒキシメ

デジタル大辞泉 「金融引締め」の意味・読み・例文・類語

きんゆう‐ひきしめ【金融引(き)締め】

景気過熱インフレを抑制するために、中央銀行日本では日本銀行)が基準割引率および基準貸付利率公定歩合)・預金準備率の引き上げ、売りオペレーションなどによって通貨供給を抑え、金利水準を高めて、総需要を抑制すること。⇔金融緩和

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「金融引締め」の意味・わかりやすい解説

金融引締め【きんゆうひきしめ】

金融政策の一局面で,景気過熱により物価が騰貴し,国際収支が悪化した場合,中央銀行がとる景気沈静手段。通貨の供給量を抑制することで総需要を抑える。日本では通常公定歩合の引上げと窓口規制開始がその指標になっている。金融引締めの際には通例,財政面の支出削減または延期が並行して行われる。
→関連項目黒字倒産ディスインフレーション三重野康

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