デジタル大辞泉 「間」の意味・読み・例文・類語
ま【間】
1 物が並んでいるときの空間。あいだ。あい。すきま。「車と車との
2 家のひと区切りをなしている部屋。「次の
3 畳の大きさを表す名称。「京
4 連続している事と事のあいだの時間。ひま。いとま。「食事をする
5 話の中に適当にとる無言の時間。「話は
6 邦楽・舞踊・演劇などで、拍と拍、動作と動作、せりふとせりふなどのあいだの時間的間隔。転じて、リズムやテンポの意に用いる。「
7 ちょうどよい折。しおどき。ころあい。機会。「
8 その場のようす。その場のぐあい。
9 家などの柱と柱との間。けん。
「我は南の隅の―より格子叩きののしりて入りぬ」〈源・空蝉〉
[接尾]助数詞。
1 部屋の数を数えるのに用いる。「六畳と四畳半の
2 柱と柱のあいだを単位として数えるのに用いる。
「勢多の橋をひと―ばかりこぼちて」〈更級〉
3 建物や部屋の広さをいうのに用いる。2をもとにして、
「六―の客殿へ跳り出で」〈太平記・一〉
4 障子の
「明かり障子の破ればかりを…なほ一―づつ張られけるを」〈徒然・一八四〉
[下接語]
[類語](1)合間・あいだ・距離・時間・間隔・隔たり・幅・間合い・インターバル/(2)部屋・室・ルーム
あいだ〔あひだ〕【間】
2 ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。あいま。「
3 ある範囲の一続きの時間。「眠っている
4 物事・現象などの相対するものの関係。「夢と現実の
5 人と人との相互の関係。間柄。仲。「夫婦の
6 ある限られた集合や範囲。…の中。「社員の
7 ある範囲内における双方からみた中間。「
8 (接続助詞のように用いて)原因・理由を表す。現代では文語文の手紙などに用いる。ゆえに。から。ので。「平穏に暮らし居り候
[類語](1)あわい・はざま・
かん【間】[漢字項目]
[学習漢字]2年
〈カン〉
1 二つの物のあいだ。ある範囲の中。「行間・区間・空間・
2 二つの時点のあいだ。「期間・週間・瞬間・年間・夜間」
3 二つのあいだを隔てる。隔たり。すきま。「間隔・
4 ひそかにすきをうかがう。スパイ。「間者・
5 疑いや非難をさしはさむ。「間然」
〈ケン〉
1 の1に同じ。「世間・
2 長さの単位。約1.8メートル。「
〈ま〉「間際・間近/合間・居間・雲間・谷間・手間・仲間・波間・昼間」
〈あい〉「間狂言/雨間・谷間・幕間・山間」
[補説]「
[名のり]ちか・はし
[難読]
あわい〔あはひ〕【▽間】
「色白の細面、
2 事と事との時間的なあいだ。
「朝の
3 人と人とのあいだがら。相互の関係。
「あらまほしき御―どもになむ」〈源・桐壺〉
4 色の配合、取り合わせ。
「濃き衣に紅梅の織物など、―をかしく」〈源・浮舟〉
5 折。機会。
「―あしければ、引くは常の習ひなり」〈平家・一一〉
[類語]間・中間・ミディアム・
かん【間】
1 物と物、場所と場所とを隔てる空間的な広がり。また、その距離。「天地の
2 ある時点とある時点とのあいだ。あるひと続きの時間。「その
3 すきま。
4 心の隔たり。「
[接尾]名詞に付いて、ある物事・時間・場所と他の物事・時間・場所とのあいだ、人と人との関係などの意を表す。「五日
[類語]
あい〔あひ〕【▽間】
「―の
2 ひと続きの時間。あいま。
「喜ぶ―は少なくて」〈露伴・日ぐらし物語〉
3 「
4 「
5 人と人との仲。
「二人ノ―ガ悪ウゴザル」〈日葡〉
6 酒席で、二人が酒を飲んでいる中に第三者が入って、一方に代わって杯を受けて飲むこと。
「杯の回りも覚え、―するといふ事も知るぞ」〈浮・一代男・四〉
7 「
8
けん【間】
[接尾]助数詞。
1 碁盤・将棋盤などの目数を数えるのに用いる。「三
2 建物の正面の柱と柱との間、また、ひろく四方を柱で囲まれた空間を数えるのに用いる。「三十三
「百八十―の廻廊をぞ造られける」〈平家・三〉
まん【▽間】
「―よくば勝軍の場」〈浮・新色五巻書・一〉