隔夜(読み)かくや

精選版 日本国語大辞典 「隔夜」の意味・読み・例文・類語

かく‐や【隔夜】

〘名〙
一夜あけた次の朝。また、一晩ごと。
吾妻鏡‐文治三年(1187)八月一二日「強盗推参太皇太后宮。殺害大夫進仲賢以下男女以来。大略隔夜有此事」 〔方干‐採蓮詩〕
② 一夜ずつへだてること。一晩おき。
隔夜参詣修行をすること。また、その修行者
※虎明本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初)「もとゆひきって、かくやになり、かれらが行衛を見ようと存る」
譬喩尽(1786)二「隔夜(カクヤ)(うつ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「隔夜」の意味・読み・例文・類語

かく‐や【隔夜】

ひと晩おき。
ひと晩ごと。
ひと晩ずつ神社仏閣を泊まり歩いて修行すること。隔夜参詣。隔夜詣かくやもうで
「鈍太郎殿は、元結もとゆひを切って、―におでやったと申したが」〈虎明狂・鈍太郎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「隔夜」の読み・字形・画数・意味

【隔夜】かくや

一夜おき。

字通「隔」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android