雪の美術館(読み)ゆきのびじゅつかん

知恵蔵mini 「雪の美術館」の解説

雪の美術館

北海道旭川市にある、雪をテーマにした美術館。1991年に開館し、国際染織美術館優佳良織工芸館と共に、北海道伝統美術工芸村の一部として運営されている。館内は、雪の研究に生涯を捧げた北海道大学低温科学研究所の小林禎作(1925~87)の研究資料をもとに構成された、北海道の雪を体感できる展示がなされている。氷点下15度に保たれた氷柱をガラス越しに見ることができる「氷の回廊」や、雪の結晶の模様で飾られた「クリスタルルーム」、雪の結晶をイメージした六角形のらせん階段が見どころ。雪にまつわる図書やシアター上映などもあり、雪に関するありとあらゆる情報と知識が集約され、提供されている。同美術館の外観は優美なビザンチン建築様式を随所に取り入れ、内装は全て雪をイメージしたオリジナルデザインになっている。コンサート、講演、ウェディングなどに利用できる貸会場も併設している。同美術館は世界的に大ヒットしているアニメーション映画「アナと雪の女王」に登場する氷の城にそっくりだと評判となり、同映画公開後は来場者が10倍となった。

(2014-7-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

日本の美術館・博物館INDEX 「雪の美術館」の解説

ゆきのびじゅつかん 【雪の美術館】

北海道旭川市にある美術館。平成3年(1991)創立。大雪山系の自然を人工的につくりだした高さ6m・全長62mにおよぶ「氷の回廊」など、大雪山系の雪をテーマとした展示を行う。北海道伝統美術工芸村内にある。
URLhttp://www.yukaraori.com/yukibi/
住所:〒070-8567 北海道旭川市南が丘3-1-1
電話:0166-61-8811

出典 講談社日本の美術館・博物館INDEXについて 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android