青木茂(読み)あおきしげる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青木茂」の意味・わかりやすい解説

青木茂
あおきしげる
(1897―1982)

児童文学作家。東京に生まれる。病弱のため麻布中学を2年で退学。1920年(大正9)から作品を『金の船』などの児童雑誌に発表。またメルヘン調の童話を集めた『智(イント)と力(パウ)兄弟の話』(1920)を出版、異色の童話作家として注目される。『かっぱの三太』(『赤とんぼ』1946年8月)を発表以後、わんぱくで明るい三太を主人公にした物語を書き、『三太物語』として筒井敬介(けいすけ)(1918―2005)の脚色で1950年(昭和25)からNHKラジオで放送された。

[向川幹雄]

『『日本児童文学大系 青木茂集他』(1977・ほるぷ出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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